腰痛

腰痛は、日本人の約8割が経験すると言われるほど、多くの人にとって身近な悩みです。腰痛の原因や症状はさまざまで、一概に同じ治療法が適しているとは限りません。当院では、腰痛の専門医が患者さんの状態に応じた最適な診断と治療を行っています。このページでは、腰痛についての基本的な知識と当院で提供しているサービスについてご紹介します。

腰痛の種類と原因

腰痛は、発症から4週間未満のものを急性腰痛、4週間から3ヶ月までのものを亜急性腰痛、3ヶ月以上続くものを慢性腰痛と分類します。急性腰痛は、重いものを持ち上げたり、不自然な姿勢で動いたりしたときに起こることが多く、筋肉や靭帯などの軟部組織の損傷が原因です。亜急性腰痛や慢性腰痛は、骨や関節、神経などの硬部組織の変形や障害が原因です。以下に代表的なものを挙げます。

椎間板ヘルニア：腰椎（腰の骨）と腰椎の間にあるクッション（椎間板）が飛び出し、神経を圧迫することで、腰だけでなく足にも痛みやしびれが起こります。
脊柱管狭窄症：神経が通る管（脊柱管）が加齢や変形などで狭くなり、神経を圧迫することで、立ったり歩いたりすると足に痛みやしびれが起こります。
脊椎分離・すべり症：腰椎の一部が分離したりずれたりすることで、神経を圧迫したり安定性を失ったりすることで、腰や足に痛みやしびれが起こります。
変形性腰椎症：加齢や負担などで腰椎や関節が変形し、神経を圧迫したり動きにくくなったりすることで、腰にだるさやこわばりが起こります。

また、これら以外にも、内臓や骨盤などの異常や感染・がんなどの全身性の疾患が原因で腰に反射的に痛みが出る場合もあります。さらに、生活習慣やストレス・不安・うつなどの心理的要因も腰痛に影響します。

当院で行う診断と治療

当院では、まずは問診と触診によって、患者さんの腰痛の原因や程度を把握します。その後、必要に応じてレントゲン・CT・MRIなどの画像検査や血液検査などを行って、より詳細な診断を行います。診断の結果に基づいて、以下のような治療法を選択します。

薬物療法：鎮痛剤や筋弛緩剤などの薬を処方して、痛みや炎症を和らげます。
神経ブロック療法：局所麻酔薬やステロイド剤などの薬を注射して、神経の伝達をブロックして、痛みを抑えます。
物理療法：温熱や電気刺激などの方法で、血行を改善したり筋肉をほぐしたりして、痛みやこわばりを解消します。
リハビリテーション：ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法で、身体機能の回復や予防に努めます。
手術療法：薬物療法や神経ブロック療法などの保存的治療で効果が得られない場合や、神経障害が進行する場合には、手術で神経の圧迫を取り除いたり腰椎の固定を行ったりします。

当院では、患者さんの希望や生活状況に配慮しながら、最も適切な治療法を提案します。また、手術は最終手段と考えており、必要最小限にとどめるように心がけています。手術後もリハビリテーションや生活指導などでサポートしています。

腰痛予防のためにできること

腰痛は一度発症すると再発しやすい傾向があります。そのため、治療だけでなく予防も重要です。以下に腰痛予防のためにできることをいくつか挙げます。

姿勢を正す：長時間同じ姿勢でいると腰に負担がかかります。立っているときは背筋を伸ばし、座っているときは背もたれに寄りかからずに座りましょう。また、寝るときは硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選びましょう。
適度な運動をする：運動不足は筋力低下や血行不良につながります。逆に無理な運動は筋肉や関節に負担をかけます。毎日30分程度のウォーキングやストレッチなどの軽い運動を心がけましょう。
体重を管理する：肥満は腰に余計な負担をかけます。食事や運動で体重をコントロールしましょう。
ストレスを解消する：ストレスは筋肉のこわばりや血圧の上昇に影響します。趣味やリラクゼーションなどでストレスを発散しましょう。
物の持ち方・持ち上げ方に注意する：重い物は両手で持ち、体に近づけて持ち上げましょう。腰を曲げずに膝を曲げて持ち上げると、腰にかかる負担が減ります。また、物を運ぶときは、体の中心に合わせてバランスよく持ちましょう。
病院に相談する：腰痛が長引いたり、痛みが強かったり、足にしびれや痛みが出たりする場合は、早めに病院に相談しましょう。放置すると悪化したり、重篤な疾患の可能性もあります

当院では、腰痛の専門医が丁寧に診察し、患者さんの状態に合わせた最適な治療法を提案します。また、予防や再発防止のためのアドバイスや指導も行っています。腰痛でお悩みの方は、お気軽に当院にご相談ください。

当院は予約制ですので、お電話かホームページからお問い合わせください。当院では、患者さんが腰痛から解放され、健康で快適な生活を送れるようにサポートしています。腰痛に関するご相談やご予約は、お待ちしております。