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骨粗鬆症は何科を受診する?整形外科・内科など受診先の選び方を解説

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骨粗鬆症は何科を受診する?整形...

「健康診断や骨粗鬆症検診で骨密度が低いと言われたけれど、何科に行けばよいのかわからない」「最近、身長が縮んだ気がする」「家族が骨粗鬆症と診断され、自分も心配」と感じていませんか。骨粗鬆症は目立った症状がないまま進み、骨折をきっかけに見つかることもあるため、気になった段階で相談先を知っておくことが大切です。

骨粗鬆症は整形外科のほか、内科や婦人科、内分泌内科などが診療に関わることがあります。骨折や腰・背中の症状がある場合は整形外科、持病や服用中の薬との関係を含めて相談したい場合はかかりつけの内科など、状況によって適した相談先は異なります。

この記事では、骨粗鬆症が気になるときの受診先や診療科ごとの役割、受診を検討したいタイミング、医療機関で行われる主な検査について解説します。どこへ相談すればよいか迷っている方は、受診先を選ぶ際の参考にしてください。

骨粗鬆症は整形外科や内科などで相談できる

骨粗鬆症が気になる場合、骨や関節を扱う整形外科は相談先の一つです。特に、骨折したことがある、腰や背中に痛みがある、身長が低くなってきたといった変化がある場合は、骨の状態と症状をあわせて診てもらいやすくなります。

一方で、骨粗鬆症は整形外科だけで診療する病気ではありません。高血圧や糖尿病などの持病で内科に通院している方は、普段の体調や服薬状況を把握しているかかりつけ医へ相談する方法もあります。閉経前後の体調変化について婦人科で診療を受けている方や、甲状腺・副甲状腺などホルモンに関わる病気が疑われる方では、婦人科や内分泌内科が関わることもあります。

大切なのは、「何科に行けばよいかわからない」と受診を先延ばしにしないことです。まずは現在の症状や通院状況に合う診療科へ相談し、必要に応じて別の診療科を紹介してもらう流れでも問題ありません。骨密度検査を希望する場合は、受診予定の医療機関が検査に対応しているか事前に確認しておくとスムーズです。

骨粗鬆症を相談できる主な診療科

骨粗鬆症には、加齢や閉経だけでなく、持病や服用中の薬、ホルモンの異常などが関係する場合があります。そのため、どの診療科が適しているかは一人ひとりの背景によって異なります。まずは、診療科ごとの役割を一覧で整理します。

診療科

主な役割・向いている人

整形外科

骨・関節など運動器を診療。骨折や腰・背中の痛み、身長の変化がある場合の相談先

内科・かかりつけ医

持病や服用中の薬との兼ね合いを含めて相談したい場合。普段の体調を把握してもらっている場合

婦人科

閉経前後の体調変化を診てもらっている場合。エストロゲン減少に伴う骨量低下の相談

内分泌科

甲状腺・副甲状腺などホルモンの病気が骨量低下の背景に疑われる場合

受診先に迷うときは、現在の症状や通院状況に合う診療科へまず相談し、必要に応じて他科と連携・紹介してもらう流れでも問題ありません。以下、それぞれの診療科について解説します。

骨や関節を診療する整形外科

整形外科は、骨・関節・筋肉・神経などの運動器を診療する診療科です。骨粗鬆症そのものに加え、骨粗鬆症に伴って起こる背骨や大腿骨近位部などの骨折も診療対象になります。骨密度の低下だけでなく、骨折の有無や骨・関節の状態まで含めて相談したい場合に受診しやすい診療科です。

骨粗鬆症を診療している整形外科では、診察や骨密度検査、必要に応じた画像検査などを行い、状態に合わせて治療方針を検討します。骨折後に動きにくさが残っている場合は、リハビリテーションまで継続して相談できる医療機関もあります。ただし、検査設備や診療内容は医療機関ごとに異なるため、骨粗鬆症の診療や骨密度検査に対応しているかを事前に確認しておくとよいでしょう。

基礎疾患も診療する内科

内科でも、骨粗鬆症の検査や治療に対応している医療機関があります。高血圧や糖尿病、腎臓の病気などで継続的に通院している方は、まず普段の体調や服薬状況を把握しているかかりつけ医へ相談する方法があります。持病の治療との兼ね合いを含めて相談しやすく、複数の薬を服用している方も現在の治療内容を踏まえて話を進めやすくなります。

また、骨粗鬆症は別の病気や薬の影響で起こることもあります。現在治療中の病気がある方や、長く服用している薬がある方は、自己判断で薬を中止せず、骨への影響が気になることを主治医へ伝えてください。必要な骨密度検査などを院内で行えない場合には、整形外科や検査に対応している医療機関を紹介してもらうこともあります。

閉経後の健康を扱う婦人科

女性は閉経を迎えると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが減少し、骨量が低下しやすくなります。更年期症状や閉経前後の体調変化について婦人科で診療を受けている方は、骨密度や骨粗鬆症についてあわせて相談できる場合があります。

ただし、すべての婦人科が骨密度検査や骨粗鬆症治療を行っているわけではありません。婦人科で相談した結果、詳しい骨密度測定や骨折の評価が必要と判断されれば、整形外科などを案内されることもあります。閉経後に骨の健康が気になり始めた方は、現在通院している婦人科があればまず相談し、必要な検査や受診先について案内を受けるのも一つの方法です。

ホルモン異常を扱う内分泌内科

内分泌内科は、甲状腺や副甲状腺、副腎など、ホルモンに関わる病気を診療する診療科です。骨の代謝には複数のホルモンが関係しているため、内分泌疾患が骨量低下の背景にあると疑われる場合には、内分泌内科などで専門的な評価が行われることがあります。

骨粗鬆症が気になる方が、最初から必ず内分泌内科を受診する必要はありません。まず整形外科やかかりつけの内科へ相談し、診察や検査の結果からホルモンに関わる病気の可能性が考えられた場合に紹介されることもあります。すでに甲状腺や副甲状腺などの病気で治療を受けている方は、骨密度について気になる点があれば主治医に相談してみましょう。病気そのものだけでなく、治療内容も含めて骨への影響を評価する必要がある場合があります。

骨粗鬆症で受診を検討したいタイミング

骨粗鬆症は、進行しても目立った症状が出ないことがあります。そのため、痛みの有無だけで受診時期を判断するのではなく、検診結果や過去の骨折、体の変化なども手がかりにすることが大切です。次のような状況がある場合は、骨の状態について医療機関へ相談することを検討しましょう。複数の項目が重なる場合は、自覚症状がなくても一度相談することで、今後の検査や治療を考えるきっかけになります。

骨密度低下の指摘

健康診断や自治体の骨粗鬆症検診などで骨密度の低下を指摘された場合は、結果をそのままにせず医療機関へ相談しましょう。検診で骨密度が低めと判定されても、その結果だけで骨粗鬆症の診断が確定するわけではありません。測定方法や骨折歴なども踏まえ、必要に応じて詳しく評価します。

なお、かかとの骨を超音波で測定する方法など検診で用いられる検査と、医療機関で診断に用いる検査では役割が異なる場合があります。検診結果や過去の骨密度検査の結果が手元にあれば、受診時に持参してください。以前の数値と比較でき、結果用紙を見せながら説明を受けると理解しやすくなります。

軽い衝撃による骨折

立った高さから転んだ、尻もちをついたなど、大きな事故ではないにもかかわらず骨折した場合は、骨が弱くなっていないかを調べることが大切です。こうした軽い外力で起こる骨折は「脆弱性骨折」と呼ばれ、骨粗鬆症を評価するうえで重要な情報の一つです。骨粗鬆症では、背骨や大腿骨近位部、手首などに骨折が起こりやすく、骨折をきっかけに骨粗鬆症が見つかることもあります。

過去に軽い転倒などで骨折した経験がある方は、受診時に骨折した部位や時期、どのような状況で起こったかを伝えてください。骨折した部分の治療だけでなく、必要に応じて骨粗鬆症の評価や治療につなげることで、その後の骨折予防を考えやすくなります。

身長低下や背中・腰の痛み

骨粗鬆症では、背骨の椎体がつぶれるように変形する椎体骨折が起こることがあります。椎体骨折は必ずしも強い痛みを伴うとは限らないため、以前より身長が低くなった、背中が丸くなってきたといった変化が受診のきっかけになることもあります。

また、急に背中や腰が痛くなった場合や、転倒後から痛みが続いている場合は、骨折が隠れている可能性も考えられます。特に、普段とは違う強い痛みが出たときや、痛みのために立ったり歩いたりすることが難しいときは、無理に動かず早めに医療機関へ相談してください。慢性的な腰痛には骨粗鬆症以外の原因も多いため、症状だけで自己判断しないことが大切です。

骨粗鬆症のリスクが高まる背景

自覚症状がなくても、骨粗鬆症のリスクが高まる背景がある場合は、骨密度について医師へ相談することを検討しましょう。骨折リスクを考える際の主な要素には、次のようなものがあります。

  • 年齢を重ねること、閉経を迎えたこと

  • 過去に骨折したことがある

  • 両親に大腿骨近位部骨折の既往がある

  • 低体重である

  • 喫煙や過度の飲酒の習慣がある

  • ステロイド薬を長期間使用している

このほか、一部の病気が骨量低下に関係する場合もあります。当てはまる項目があるからといって、必ず骨粗鬆症になるわけではありません。ただし、骨粗鬆症は症状が出る前から進んでいることもあるため、複数のリスクが重なっている方や骨密度が気になる方は、検査が必要かどうかを医師と相談しておくとよいでしょう。検査を受ける時期は年齢や既往歴によっても異なるため、一律に判断するのではなく個別に考えることが大切です。

骨粗鬆症の診断で行われる主な検査

骨粗鬆症の診断では、骨密度だけでなく、骨折の有無やこれまでの病歴なども踏まえて状態を評価します。必要に応じて血液・尿検査や画像検査を組み合わせることもあり、全員が同じ検査を受けるわけではありません。検査ごとに確認できる内容が異なるため、それぞれの役割を分けて考えることも大切です。

DXA法などの骨密度検査

骨密度検査は、骨に含まれるミネラル量を測定し、骨の強さを評価するための情報を得る検査です。代表的なDXA法では、2種類のX線を利用して骨密度を測ります。腰椎や大腿骨近位部は骨粗鬆症性骨折が起こりやすい部位であり、診断や治療経過の評価で測定されることがあります。

検査結果は、若年成人の平均骨密度との比較などを用いて評価しますが、骨密度の数値だけで診断のすべてが決まるわけではなく、過去の骨折歴や画像所見なども含めて総合的に判断されます。DXA法による骨密度測定は、基本的に検査台に横になって行う検査で、測定そのものによる痛みはありません。当院でもDXA法による骨密度検査に対応しており、検査結果は数値だけでなく、年齢や骨折歴なども踏まえて医師が説明します。

血液・尿検査

血液検査や尿検査では、患者さんの状態に応じて骨代謝マーカーなどを調べることがあります。骨は、古い骨を壊す「骨吸収」と新しい骨をつくる「骨形成」を繰り返しており、骨代謝マーカーはその動きを評価するための情報になります。治療薬を選ぶ際や、治療後の変化を見るために用いられることもあります。

血液検査では、骨粗鬆症の背景に別の病気がないかを調べたり、治療を安全に進めるために必要な項目を確認したりする場合もあります。骨代謝マーカーだけで骨粗鬆症を診断するわけではなく、必要な検査項目は持病や服薬状況などによって異なります。普段服用している薬や治療中の病気がある場合は、お薬手帳などを持参し、診察時に医師へ伝えてください。

レントゲンなどの画像検査

レントゲン検査は、背骨などに骨折や変形がないかを調べるために行われます。特に椎体骨折は強い痛みがないまま起こっている場合もあるため、身長低下や背中の丸まりなどがみられるときには、画像から骨の形を確認することがあります。骨密度検査が骨量を評価するのに対し、レントゲンは実際の骨折や変形を調べる役割があります。

症状や診察結果によっては、レントゲン以外の画像検査が必要になることもあります。ただし、骨粗鬆症が心配だからといって、全員にMRIやCTなどを行うわけではありません。痛みの場所や経過、診察所見などを踏まえて、必要な検査を医師が判断します。検査の目的を知りたい場合は、受診時に遠慮なく確認してください。

骨粗鬆症の受診に関するよくある質問

骨粗鬆症はまず何科に行けばよいですか?

骨折や腰・背中の痛み、身長の変化がある場合は、骨や関節を診療する整形外科が相談しやすい診療科です。持病で通院している方は、まずかかりつけの内科へ相談する方法もあります。閉経前後の体調を婦人科で診てもらっている方や、ホルモンの病気が疑われる方では、婦人科や内分泌内科が関わることもあります。迷う場合は、まず身近な診療科へ相談し、必要に応じて紹介してもらう流れでも問題ありません。

症状がなくても受診した方がよいですか?

骨粗鬆症は目立った症状がないまま進み、骨折で初めて見つかることもあります。健診で骨密度の低下を指摘された方や、過去の骨折・閉経・長期のステロイド使用などリスクが重なる方は、症状がなくても一度相談し、検査が必要かを医師と確認しておくとよいでしょう。

検診で骨密度が低いと言われたら、それだけで骨粗鬆症ですか?

検診で骨密度が低めと判定されても、その結果だけで診断が確定するわけではありません。かかとの超音波などの検診用の検査と、医療機関で診断に用いる検査では役割が異なる場合があります。骨折歴や測定方法なども踏まえて評価するため、結果用紙を持参して医療機関で相談しましょう。

若い人でも骨粗鬆症になりますか?

骨粗鬆症は加齢や閉経に伴って多くみられますが、若い方でも、長期のステロイド使用や一部の病気などを背景に骨量が低下することがあります。年齢だけで判断せず、リスクとなる背景がある場合や骨密度が気になる場合は、検査の必要性を医師へ相談してください。

まとめ | 骨粗鬆症が気になる場合は適切な診療科へ

骨粗鬆症は整形外科をはじめ、内科や婦人科、内分泌内科などが診療に関わることがあります。骨折や腰・背中の症状がある場合は整形外科、持病で継続的に通院している方はかかりつけの内科など、自分の状況に合わせて相談先を選ぶことが大切です。

骨密度の低下を指摘された、軽い転倒などで骨折した、身長が低くなったといった変化がある場合は、骨の状態について一度相談してみましょう。当院では骨粗鬆症の診療を行っており、DXA法による骨密度検査にも対応しています。検査結果や骨折歴などを踏まえ、一人ひとりの状態に合わせて診療を行っています。骨粗鬆症や骨密度について気になることがある方は、検診結果や過去の骨折歴がわかる資料をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。

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